/

シンガポールのチャンギ空港、「ワクチン輸送ハブ」へ

ワクチン輸送で貨物機の発着拡大に期待をかけるチャンギ空港=ロイター

シンガポールのチャンギ空港がコロナウイルスのワクチンの受け入れ態勢を強化している。低温倉庫や冷凍車などで途切れのないコールドチェーン(低温物流)を整備。自国向けだけでなく、同国経由で欧米など生産国から東南アジアやオセアニアの市場へ素早く安全に送れる態勢にした。旅客の利用が落ち込むなかワクチン輸送で貨物機の発着を増やし、低迷する航空産業を支える狙い。

空港運営会社のチャンギ・エアポート・グループと政府航空当局のシンガポール民間航空局のほか、シンガポール航空、空港地上業務のディナタやSATS、物流のDHLなど航空貨物に関わる官民の18社・組織がワクチン輸送に関する「チャンギ準備タスクフォース」を立ち上げた。

チャンギは近年、付加価値の高い医薬品の輸送に力を入れており、すでに各社が独自で設備投資をしていたが、タスクフォースを通して業界全体の協調を強め、大きな需要が確実視されるコロナのワクチンを円滑に輸送できるようにする。チャンギを経由し、物流インフラの整備が遅れている東南アジアの地方都市などに効率的に配送できるという。

エミレーツ航空系のディナタは、ワクチンを詰めたコンテナを航空機から倉庫へ低温環境で運べる専用車を開発、11月にチャンギに2台導入した。ディナタとSATSは空港内にマイナス25度まで対応できる計9000m2の倉庫を持ち、年間37万5000トンの低温貨物に対応できる。空港に隣接した保税区には物流会社が多数倉庫を構える。

アジアの代表的なハブ空港のチャンギは、欧米やアジアからの旅客の乗り継ぎ拠点として成長してきた。しかしコロナ対策で各国が出入国を規制したため、利用者が3月から急落した。チャンギ・エアポート・グループのリム・チンキャット航空ハブ開発担当マネジング・ダイレクターは「ワクチンが広がれば航空旅行が復活し、旅客の利用の回復にもつながる」と期待を述べた。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン