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香港高裁、周庭氏の保釈認めず 民主派の逮捕相次ぐ

【香港=木原雄士】香港の高等法院(高裁)は9日、2019年の違法集会を扇動した罪などで収監中の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏の保釈申請を認めない決定を下した。周氏は弁護士を通じて「とてもがっかりしている。少し体調が悪い」とコメントした。

民主活動家の周庭氏(9月)

周氏は2日の一審で禁錮10月の実刑判決を受けて収監された。今回が初犯で早い段階で罪を認めたため、執行猶予なしの禁錮刑は重すぎるとの見方も出ていたが、裁判官は「上訴が成功する可能性は低い」と述べ、量刑は適切との見方を示唆した。

このところ香港では民主派の逮捕や収監が相次ぐ。3日には中国に批判的な香港紙創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏が詐欺罪で起訴され刑事施設に収監された。

香港警察は7日に香港中文大学の卒業式にあわせてキャンパス内で行われたデモに絡み8人を逮捕した。8日には香港国家安全維持法に反対する7月のデモに関し、立法会(議会)前議員ら8人を逮捕した。

民主派の関係者が銀行口座を凍結されるケースも相次ぐ。デンマーク訪問中に政治亡命を表明した前議員の許智峯氏は自身と家族の口座が凍結され、現金を引き出せないと明らかにした。香港警察は許氏が国家安全法に違反している可能性があるとし、口座凍結はマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがあるためだと説明した。

デモ参加者の支援活動で知られる教会の口座も凍結し、マネーロンダリングの容疑で関係者を逮捕した。教会側は容疑を否定している。

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は毎年12月に北京を訪問し、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席に業務報告するのが慣例だ。民主派を厳しく取り締まり、反中的な勢力を一掃したという「実績づくり」を急いでいる可能性がある。

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