中国不動産規制、バブル退治と経済配慮のジレンマ
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不動産開発大手、中国恒大集団の経営難をうけ、中国の住宅バブルへの懸念が強まっている。当局の規制強化で高騰してきた住宅市況は変調の兆しも見せるが、中国人民銀行(中央銀行)は不動産融資の総量規制などを続ける姿勢を示す。総量規制は30年前の日本でバブル崩壊を招いたもろ刃の剣だ。人民銀はいつまで金融リスク抑制の旗印を掲げられるか。
「不動産を短期の景気刺激策としない」――。人民銀は9月29日、中国銀行保...

「中銀ウオッチ」は、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)、その他新興国の中央銀行の動きを分析し、政策の先行き、影響を掘り下げます。