インドネシアで統一地方選 大統領長男が市長に当確
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【ジャカルタ=地曳航也】インドネシアで9日、全国統一地方選の投票があった。全国の9州、224県、37市の首長を選ぶ。即日開票され、13日以降、順次結果が発表される。有力政治家の家族や親戚が相次いで立候補し、世論には縁故主義の拡大への懸念もある。主要メディアは9日、中部ジャワ州のソロ市長選に出馬したジョコ大統領の長男の当選確実を伝えた。
ジョコ氏の長男のギブラン氏は飲食チェーンなどの経営から政界入りをめざした。ジョコ氏も2005年に実業家から同市長へ転身し、その後、首都ジャカルタ特別州知事を経て14年に大統領に就任した。娘婿のボビー氏も北スマトラ州のメダン市長選に立候補した。
ジョコ氏と14年、19年の大統領選で争ったプラボウォ・スビアント国防相のめいはバンテン州南タンゲラン市の副市長候補として出馬。マアルフ・アミン副大統領の娘は同市長選に立候補した。
統一地方選は当初、9月に予定していた。国内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、延期した。選挙活動は9月26日から12月5日までで、各候補はコロナ対策で大規模な集会を禁じられるなか、ネットなどを活用し投票を呼びかけた。
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