インド、モディ政権が内閣改造 コロナ拡大で保健相辞任
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インドのモディ政権は7日、内閣改造に向けて新しく大臣に就く43人が宣誓式を実施した。2019年に始動した第2次モディ政権では初めての内閣改造になる。組閣に先がけ、新型コロナウイルスの拡大を防げなかったことで、バルダン保健・家族福祉相が辞任した。
コビンド大統領は、同日に辞任する大臣については承認した。インドは閣外相も多く、それによって大臣の枠が多数ある。その後の組閣では財務相や外相ら主要閣僚が留任した。
インドは変異ウイルスの拡大を防げず、4月以降はコロナの新規感染者が世界最多のペースで推移した。5月のピーク時には1日あたり41万人強に増え、死者数も同4000人以上に跳ねあがった。
コロナ感染の拡大に伴ってモディ政権の支持率が低下した。米調査会社モーニング・コンサルトによると、モディ首相の支持率は6月末時点で67%に下がった。直近ピークの20年5月の支持率は84%だったが、コロナ対応の失敗などから下落基調にある。足元の新規感染者は4万人台にようやく落ちついており、モディ政権は内閣改造で支持率の向上をめざす。