/

中国「独自開発」原発、パキスタンで稼働 国内外4基目

【北京=多部田俊輔】中国国有原子力発電大手の中国核工業集団は、パキスタンで中国が独自開発したとしている新型原発「華竜1号」の2基目が4日に稼働したと発表した。同原発は国内外で合計4基が稼働したことになる。同社は2月にアルゼンチンにも同原発の輸出を決めており、海外事業拡大をめざす。

新たに華竜1号を稼働したのは、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の中核沿線国であるパキスタンのカラチ原発3号機。発電能力は110万キロワットで、送電網に接続したという。試運転を経て、近く商業運転に移行する見通しだ。

華竜1号は、中国国内では2020年11月に中核集団の福清原子力発電所(福建省)で初稼働し、同原発では現在2基が稼働している。国外では、カラチ原発2号機で初採用され、21年3月に稼働、同年5月に商業運転に移行した。

同原発は、米仏の加圧水型軽水炉(PWR)をベースに中核集団と中国広核集団が独自に開発したと主張する第3世代原発。中国メディアによると、中国国内で約10基が建設中だ。海外ではアルゼンチンのほか、英国でも建設計画が進められている。

習近平(シー・ジンピン)指導部は60年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標を打ち出した。15年に発表したハイテク産業育成策「中国製造2025」で重点領域にした原発は脱炭素を進めるためにも、開発や建設を加速している。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません