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サムスン、スマホでLGと明暗 1~3月、44%増益けん引

サムスンは中国を除く世界市場で高いシェアを維持している(インドのスマホ販売店)

【ソウル=細川幸太郎】韓国サムスン電子が7日発表した2021年1~3月期の連結営業利益はスマートフォン事業がけん引し、前年同期比44%増の9兆3000億ウォン(約9120億円)だった。韓国2大スマホメーカーであるLG電子は5日に同事業からの撤退を表明しており、両社の差がより浮き彫りになった。サムスンはLGの顧客を国内外で取り込む考えで、上位寡占がさらに進む。

サムスンの売上高は同17%増の65兆ウォンだった。例年より発売を1カ月ほど前倒ししたスマホ旗艦モデル「ギャラクシーSシリーズ」が好調で、売上高、利益をともに押し上げた。新型コロナウイルスが急速に拡散し、消費が低迷した前年同期からの反動も大きい。

事業部門別の収益は4月末発表予定だが、有進投資証券の見込みでは、スマホ部門の営業利益は前年同期比で60%増の4兆3000億ウォン。寒波で米国の工場が停止した半導体部門の減益を補った。

スマホ世界首位のサムスンは中国を除く世界各地の市場で高いシェアを持ち、20年の年間販売台数は2億6000万台にのぼる。物量を背景に自社の半導体やディスプレーを搭載しコストを下げて高い収益を生み出す。米アップルに次ぐブランド力も武器に有利にマーケティングを展開してきた。

一方、LG電子の20年出荷量は2500万台規模でシェアは2%程度だ。販売エリアは北米6割、中南米3割程度と偏り、ブランド力も弱かった。中価格帯中心だったことで後発の中国勢との価格競争にのみ込まれ、「長い苦心の末の難しい決断」(LG首脳)を迫られた。

LG電子も7日に1~3月期の連結決算(速報値)を発表。家電とテレビで「巣ごもり消費」の恩恵が大きく、四半期ベースの最高益を記録。営業利益は39%増の1兆5178億ウォン、売上高は28%増の18兆8057億ウォンだった。スマホ以外の部門が好調なことも、撤退の決断を後押しした。

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