韓国SK、米燃料電池企業に出資 1500億円で9.9%取得
【ソウル=細川幸太郎】韓国SKグループは7日、米燃料電池メーカーのプラグパワーに資本参加すると発表した。3月末までに同社株の9.9%を1兆6000億ウォン(約1500億円)で取得する。SKはプラグパワーが持つ燃料電池や液化水素プラント、水素ステーションなどの生産・建設ノウハウを取り込み、韓国内外で燃料電池関連ビジネスを広げる。

プラグパワーは1997年設立の米ナスダックに上場する燃料電池メーカー。水素エネルギーの多方面への活用を進めるテクノロジー企業で、米アマゾン・ドット・コムや米ウォルマートなどにも燃料電池フォークリフトを供給する。日本企業ではホンダやクボタなどとも協業している。
SKの持ち株会社と、子会社でエネルギー事業を手掛けるSKE&Sが8000億ウォンずつ出資する。SKは国内での水素燃料の生産や保存、供給のエコシステムを構築するビジネスモデルを検討しており、プラグパワーの技術や経営モデルを吸収して新事業を推進する。まずは韓国内でビジネスモデルを確立し、アジア地域にも拡大していく計画だ。