/

米韓合同軍事演習、8日から 野外訓練3年連続見送り

野外機動訓練は3年連続で見送りとなる(2015年春の野外機動訓練=AP)

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国軍合同参謀本部は7日、米韓合同軍事演習を8日から18日まで実施すると発表した。コンピューターシミュレーションを活用した指揮所演習のみ実施し、野外機動訓練は3年連続で見送られる。北朝鮮を刺激しない狙いがあるとみられるが、北朝鮮は演習自体の中止を要求しており、反発も予想される。

今回はバイデン米政権発足後、初の合同演習となる。合同参謀本部によると「新型コロナウイルスの状況と、朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた外交努力などを総合的に考慮」して、野外機動訓練の実施は見送り規模を縮小する。

米韓両軍はこれまで、春に実際の部隊を動員する野外機動訓練と、有事の米軍増員の際の師団配置などの手続きを確認する指揮所演習を実施。夏は米韓両軍の戦闘遂行能力を確認する指揮所演習を続けてきた。

ただ、北朝鮮の非核化交渉を進めたトランプ米前大統領と文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮を刺激しないため野外機動訓練の期間を18年春は半減。19年春は中止した。2020年も新型コロナのため中止した。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は1月の党大会で米韓演習の中止を要求していた。北朝鮮は米韓演習に合わせ、軍を動員した対応演習を迫られる。新型コロナの防疫強化で物資の輸入が細り、経済が困窮する北朝鮮には負担で、今回の米韓の演習決定に反発する可能性が高い。

南北関係の進展をレガシー(政治的な遺産)としたい文政権は北朝鮮の反発を恐れ、規模縮小を模索してきた。革新与党「共に民主党」内部でも中止を求める声が上がっており、北朝鮮を強く刺激する野外機動訓練を見送ったもようだ。

聯合ニュースによると、戦時作戦統制権が米軍から韓国軍に返還される際に創設される「未来連合司令部」の運用能力を検証する演習は下半期に延期された。米軍は韓国軍の指揮能力に懸念を抱いているとされ、文政権がめざす来年5月の任期までの返還は不透明になった。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン