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韓国与党代表選8日開票へ 尹氏の権力基盤も左右

【ソウル=甲原潤之介】韓国の与党「国民の力」の代表選が8日、開票される。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に近い候補が圧勝するか、若手世代が推す候補が善戦して決選投票に持ち込むかが焦点になる。代表選の結果は2024年春の総選挙(国会議員選)に向けた党内の結束力や尹氏の権力基盤に影響を与えそうだ。

代表選には4人が立候補する。党員が電話やインターネットで投票し、過半数を獲得した候補が新代表となる。4人とも過半数に到達しなければ上位2人の決選投票となり、代表選出が12日にずれ込む。

世論調査ではベテラン国会議員の金起炫(キム・ギヒョン)氏がリードする。尹氏を支持する勢力が推しており、初回投票で過半数の獲得をめざす。22年の大統領選で尹氏への候補一本化に応じた安哲秀(アン・チョルス)氏が追う。

若手党員をひき付けているのが青年政治家のチョン・ハラム氏だ。22年の大統領選で若年層の支持集めの原動力になり、選挙後に解任された李俊錫(イ・ジュンソク)前代表が推す。朴槿恵(パク・クネ)政権下で首相などを務めた黄教安(ファン・ギョアン)氏は強硬右派の支持を集める。

韓国メディアは決選投票になるかどうかに注目する。金起炫氏が初回投票で過半数を握れば、党員が政権基盤の安定を採ったとして尹氏が党内を掌握しそうだ。一方、金起炫氏が過半数に満たなければ党改革の声が強まるとみられる。

特にチョン・ハラム氏が得票を伸ばした場合、尹氏に近い勢力と対立する李俊錫氏の集票力を無視できなくなる。

国民の力は2日、ソウル近郊で4人の代表候補による公開討論会を開いた。金起炫氏の不動産をめぐる疑惑を他の候補が攻撃する構図で、政策論争にはなっていない。「泥仕合」(東亜日報)との見方が出ている。

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