エリオット、ニッケル取引めぐりLME提訴 600億円請求 - 日本経済新聞
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エリオット、ニッケル取引めぐりLME提訴 600億円請求

(更新)

【香港=木原雄士】米ヘッジファンドのエリオット・アソシエーツは、3月に起きたニッケル取引の混乱をめぐり、4億5600万ドル(約600億円)の損害賠償を求めてロンドン金属取引所(LME)を提訴した。LME親会社の香港取引所が6日、発表した。

訴訟はエリオット・アソシエーツとエリオット・インターナショナルが、英高等法院(高裁に相当)で起こした。エリオットはLMEによる取引停止などの対応が違法で、権利の侵害に当たると主張している。香港取引所によると、LME経営陣は今回の主張に法的根拠がないと考え、徹底的に争う方針という。

ニッケル価格は主要生産国であるロシアの供給不安から価格が高騰し、LMEは3月8日に取引を停止。その後、約定取り消しという異例の決定をした。ニッケル先物を売っていた投資家は価格高騰により損失が膨らんでいたため、LMEの約定取り消しで救済される格好となった半面、逆の立場のファンドなどは得られたはずの利益が幻となった。リスクを取って買い手に回った市場参加者からは「公平性を失している」との批判が上がっていた。

香港取引所は2012年にLMEを買収した。ニッケル取引の混乱をめぐってはLMEの判断を尊重する考えを示している。

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