中国の1月新車販売、トヨタ23%減 日産は64%減

【広州=川上尚志】トヨタ自動車は6日、1月の中国での新車販売台数が前年同月比23.5%減の11万3800台だったと発表した。1月販売実績は日産自動車も64.4%減の4万7521台、ホンダは56.2%減の6万4193台で、日系大手3社ともマイナスになった。春節(旧正月)に伴う大型連休で来店客数が減り、政府の減税打ち切りも響いた。
トヨタは3カ月連続で前年実績を下回った。「新型コロナウイルスの感染対策が緩和され、故郷に帰ったり旅行に出たりする人が多く販売店への客足が減った」(トヨタ)という。日本から輸入販売している高級車「レクサス」も、日本での生産が滞り約6割減の6600台に落ち込んだ。
日産は6カ月連続でマイナスだった。主力の乗用車のほか小型商用車も振るわなかった。ホンダも5カ月連続で前年実績を下回り、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの電動車も苦戦した。
中国政府は2022年12月末、乗用車の自動車取得税の減税のほかEVなどの販売補助金も打ち切っており、各社の販売は政策の反動で落ち込んだ面もある。車載半導体など部品不足の影響も続き一部の生産に響いている。中国の業界団体によると1月1〜27日の主要メーカーの乗用車販売台数は前年同期比45%減になったようだ。