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比大統領候補にマルコス氏ら 現職の長女出馬の観測残る 

【マニラ=志賀優一】フィリピンで2022年5月に予定される大統領選の立候補申請が8日、締め切られた。長期独裁で知られる故マルコス元大統領の長男らが登録した。ドゥテルテ大統領の長女で支持率トップのサラ・ドゥテルテ氏(ダバオ市長)は見送った。11月15日までは候補の交代が可能で、サラ氏が出馬する可能性は残る。

選挙管理委員会が8日の締め切り後に公表したリストによると、97人が立候補を届け出た。

6日に申請したフェルディナンド・マルコス元上院議員はマルコス元大統領の長男だ。「ボンボン」の愛称で知られ、北部の富裕層を中心に人気がある。フィリピンの調査会社パルスアジアが9月に実施した世論調査で、大統領候補としての支持率は15%で2位だった。マルコス家とドゥテルテ家は親密だと政界ではみられている。

マルコス氏の支持層の中心は若い世代だ。様々なSNS(交流サイト)を駆使して情報を発信する。ティックトックでのフォロワーは50万人に迫る。

申請したほかの有力候補は軒並み「反ドゥテルテ」を掲げる。16年6月から大統領を務めるドゥテルテ氏はインフラ整備に力を入れる一方、多数の死傷者を伴う厳しい麻薬犯罪の取り締まりを進め、人権軽視だと非難された。南シナ海の領有権で対立していた中国には融和姿勢で臨み、フィリピンへの投資や経済協力を誘導した。

マニー・パッキャオ上院議員は世界で知られたプロボクシングのスターで、ドゥテルテ政権が汚職体質だと批判する。首都マニラのフランシスコ・ドマゴソ市長は元俳優で、貧困問題の解決を目指している。7日に出馬を決めた女性のレニー・ロブレド副大統領はドゥテルテ氏と激しく対立してきた。

フィリピン大統領の任期は6年で、憲法は再選を認めていない。ドゥテルテ氏はサラ氏の擁立や、自らの副大統領選出馬で次の政権でも影響力を維持する構えだとみられてきた。

サラ氏は南部のダバオ市長、法律家という父親と同じ背景を持つ。一時は大統領選出馬への関心を示したが、最近では立候補を否定。かわりにダバオ市長として再選を目指すと表明していた。

それでもサラ氏が次期大統領を目指すとの観測は消えない。大統領選の規則では、候補が死亡したり撤退を決めたりした場合、同じ政党の所属という条件で11月15日までは別の人物に交代が可能だ。事実上、政党が候補を差し替えることができる。前回の大統領選でドゥテルテ氏はこの制度を使い、立候補した。

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