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豪裁判所、グーグルに支払い命令 元政治家中傷動画巡り

【シドニー=松本史】オーストラリア連邦裁判所は6日、動画共有サイト「ユーチューブ」上で公開された動画が元政治家に重大な心的外傷を負わせたとして、ユーチューブを運営する米グーグルに71万5000豪ドル(約6700万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。

シドニーのあるニューサウスウェールズ(NSW)州で州副首相を務めたジョン・バリラロ氏がグーグルを相手取って訴訟を起こしていた。問題となった動画は2本で、コメディアンでユーチューバーの男性が作成し2020年9月と10月に投稿した。

判決によると、男性は動画でバリラロ氏を中傷し、イタリア系のバリラロ氏をからかう言動も見せた。バリラロ氏のスタッフが20年11月、ユーチューブに苦情を申し入れたにもかかわらず、問題となった動画の公開は続いた。

バリラロ氏は21年10月に州副首相を辞任し、政界を引退する意向を表明した。

判決文で裁判官は「バリラロ氏は1年以上にわたり、グーグルが運営するユーチューブ上で行われた執拗かつ人種差別的で口汚い誹謗(ひぼう)中傷キャンペーンにさらされた」と指摘。グーグルが動画を発表したことがバリラロ氏に「重大な心的外傷を与え、公職を早期に辞する原因となった」とした。

ロイター通信は、過去にもグーグルが名誉毀損に関して責任を認定されたことはあるものの、大半は検索結果に対するリンクの表示だったと指摘。「政治家を中傷するユーチューブ上でのコンテンツ発信にグーグルが積極的に関与したとみなされる最初の事例の一つだ」と伝えた。

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