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ミャンマーでパイプライン襲撃 中国へ天然ガス供給

警備の3人死亡、反中勢力が関与か

ミャンマー西部チャオピューにある中国向け原油の陸揚げ施設(2017年9月)

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー中部の主要都市マンダレー近郊で5日、中国に天然ガスを供給するパイプラインの関連施設が何者かの襲撃を受けた。警備していた治安部隊の3人が刺され、死亡した。複数の現地メディアが近隣住民の証言として報じた。

5日早朝、正体不明の約20人がパイプラインを警備していた治安部隊を襲撃した。国軍系のテレビは同日夜「石油・天然ガス関連の工場」が襲撃を受けたと伝えた。

2月のクーデター後、市民の間では国軍とのつながりが深いとされる中国への反発が強まった。SNS(交流サイト)ではパイプラインへの攻撃を主張する声が国軍に抗議する勢力からあがっていた。現地メディア「イラワジ」は3月、中国政府が国軍当局と緊急会合を開き、パイプライン施設の警備強化を求めたと報じた。

天然ガスのパイプラインは中国の国有企業、中国石油天然気集団(CNPC)の主導で建設され、13年に開通した。ミャンマー西部ラカイン州沖で生産されたガスを中国に運ぶ。同社は17年、これと並行する形で原油のパイプラインも開通させた。中東、アフリカ方面からタンカーで運ばれてきた原油をラカイン州のチャオピュー港で陸揚げし、パイプラインで中国内陸部の雲南省に運ぶ。

これら2本のパイプラインは中国にとって、米軍の艦船が警戒する南シナ海を避け、エネルギーを輸入するための重要なルートだ。チャオピューには中国主導で大型港湾を開発する計画もあり、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の重要拠点とされる。

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