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テンセント系ゲーム動画配信の統合、中国当局が差し止め

【広州=比奈田悠佑】中国で独占禁止法などを管轄する国家市場監督管理総局は10日、ネット大手、騰訊控股(テンセント)系ゲーム動画配信2社の経営統合を差し止めると発表した。中国当局は直近、ネット業界で高い市場シェアを握る企業への監視を強めている。ゲームの開発・販売から周辺領域まで押さえようとするテンセントの事業戦略は修正を迫られる。

対象となったのは、ゲーム動画配信サービスを手掛ける虎牙(HUYA)と闘魚(DouYu)の2社。両社は2020年10月、21年上半期までに株式交換などにより合併する方針を発表していた。テンセントは21年3月末時点で虎牙株の約7割、闘魚株の約4割を議決権ベースで握る。

同局は20年12月、両社の経営統合について審査を進めていることを明らかにしていた。2社の中国のゲーム動画配信市場シェアは合計で7割以上にのぼるとされ、当局が寡占化を問題視しているとの見方が広がっていた。今回、同局は「2社が統合すれば、ゲーム動画配信市場におけるテンセントの支配的地位を強化することになる」と判断した。

テンセントは中国を中心に自社開発のスマホゲームを展開するほか、海外の開発企業への出資を通じてゲーム事業を強化してきた。オランダの調査会社ニューズーによると同社のゲーム事業収入は20年10~12月期に67億ドル(約7300億円)を超え、世界トップに立つ。

近年では虎牙や闘魚へ出資するなど、ゲームのプレー動画を配信するサービスにも力を入れていた。ゲーム産業の上流から下流までを広く押さえ、収益を安定させる狙いがある。虎牙と闘魚の合併もその一環で、これまで競合していた両社を統合し、経営効率を高めるつもりだった。今回の差し止めで出資先がぶつかる状況が続けば、テンセントの投資効率が落ち、他の陣営がつけいる隙を生みかねない。

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