北朝鮮、東京五輪に参加せず 新型コロナを理由に
(更新)

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮は6日、今年7月開催の東京五輪・パラリンピックに参加しない方針を明らかにした。北朝鮮体育省が運営するウェブサイト「朝鮮体育」が「北朝鮮オリンピック委員会は新型コロナウイルスによる世界的な公衆衛生の危機から選手たちを保護するため、委員の提案に基づき不参加を討議決定した」と掲載した。
- 【関連記事】北朝鮮の五輪不参加 官房長官「状況を注視」
医療や保健体制が脆弱な北朝鮮は新型コロナの流入を防ぐため、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の命令の下、防疫を徹底している。2020年1月から中国との境界を完全封鎖し、他国からの物資受け入れや出漁までも厳しく制限している。
朝鮮中央通信は先に、北朝鮮オリンピック委員会が3月25日にテレビ会議方式で総会を開いたと伝えていた。今年の活動方針を議論したが、東京五輪には言及していなかった。
報道によると、金日国(キム・イルグク)体育相は報告で「国家経済発展5カ年計画(25年まで)の期間、国際大会でメダル獲得数を持続的に増やし、社会主義建設を推し進める」と述べていた。