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豪、ジョコビッチ選手入国拒否 選挙にらみ世論に配慮

【シドニー=松本史】オーストラリア政府が6日、全豪オープンテニスに参加するため同国を訪れたセルビアのノバク・ジョコビッチ選手のビザ(査証)を取り消したと発表した。新型コロナウイルスのワクチン接種の免除に関して必要な要件を満たさなかったため。5月下旬までに総選挙を予定する豪州で政府はスター選手に厳しい対応をとり、国民感情に配慮を示した形だ。

一方、ジョコビッチ選手の弁護士は6日、裁判所に異議を申し立てた。同選手は10日までは豪州にとどまることになる。

「ルールはルールだ」。モリソン首相は6日、同選手の入国拒否についてこう述べた。セルビアのブチッチ大統領が「嫌がらせ」と述べるなど豪州の対応には賛否両論が出る。しかし、ワクチン接種の有無を明らかにしないまま豪州を訪れた同選手の「特別扱い」への反発は強く、政府は国内世論を優先した。

同選手は4日、ツイッターにワクチン接種に関して「免除措置を受けた」と書き込み翌5日にドバイから豪州入りした。免除の許可は、全豪の開催地メルボルンがあるビクトリア州が出した。

豪紙オーストラリアンが2021年12月に実施した世論調査によると、政党別の支持率は与党の保守連合(自由党と国民党)が36%で最大野党・労働党を2ポイント下回った。「新型コロナの厳しい規制に対する国民の不満が与党の支持率を下げている」(与党関係者)との見方が出る中、ワクチン未接種とみられるジョコビッチ選手の入国を容認すれば政権には逆風となりかねないという事情もあった。

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