中国・ロシア外相が退席 林氏発言時、台湾問題で反発か

【プノンペン=朝比奈宏】中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は5日、カンボジアのプノンペンで開いた東アジアサミットの外相会議で、林芳正外相の発言の際、ロシアのラブロフ外相とともに退席した。ペロシ米下院議長の台湾訪問をめぐる日本の対応に反発したとみられる。
東南アジア諸国連合(ASEAN)外交筋が明らかにした。林、王両氏は4日に対面では1年9カ月ぶりとなる日中外相会談を予定していたが、中国側が開始予定の2時間前に急きょキャンセルした。ロシアもウクライナ侵攻をめぐる日本の姿勢を批判しており、ラブロフ氏は王氏に追随して退席したようだ。