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韓国外相が中国訪問へ 北朝鮮とも接触、米中対立で苦慮

【ソウル=甲原潤之介】韓国外務省は5日、朴振(パク・ジン)外相が8~10日の日程で中国を訪問すると発表した。9日に山東省青島で王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談する。北朝鮮の核問題を巡り活発な外交を展開するが、米中対立の激化で対米関係強化と対中摩擦回避の両立に苦慮する。

韓国外相の訪中は5月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足以降、初めて。両氏は7月にインドネシアで初会談しており、今回が2回目となる。

朴氏は4日、北朝鮮の安光日(アン・グァンイル)駐インドネシア大使と接触した。カンボジアで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の夕食会で会話を交わした。韓国外務省が5日、明らかにした。

韓国の聯合ニュースによると、朴氏は6月に任命された北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相の名を挙げ「就任の祝意を伝えてほしい」と述べた。中国や北朝鮮との対話に積極的な姿勢をみせる。

尹政権は発足直後は米国との同盟強化に軸足を置き、6月には中ロとの対抗を打ち出す北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した。対中関係を重視した文在寅(ムン・ジェイン)政権からの転換を鮮明にした。

中国は韓国の引き込みを図る。尹氏の5月の就任式に王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席を派遣し、過去の例より格を上げた。外相会談も日本とは8月4日の予定を中止する一方、韓国外相の訪問は受ける。

尹政権としても経済上の関係が密接な中国との対立は回避したいとの思惑がある。北朝鮮の核開発を止める後ろ盾としての役割も期待する。

ペロシ米下院議長の台湾訪問を機に米中間の緊張が高まり、両にらみ外交は一層難しい。尹氏が4日、休暇を理由にペロシ氏との面会を控えると「中国の顔色をうかがった」と批判が出た。

保守系の朝鮮日報は4日の社説で「文前政権のように(中国に)服従する姿勢ではゆがんだ関係が続くだけだ。尹氏がペロシ氏に会わないことが米国と中国に誤ったシグナルを与えるのではないかと心配だ」と書いた。

9日の中韓外相会談は台湾海峡の緊張を踏まえ、尹政権がどのような対中、対米姿勢を取るかの試金石となる。

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