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香港活動家・黄氏、3度目の実刑判決 天安門集会参加で

服役中の黄之鋒氏には実刑判決が続いている(3月、香港)=ロイター

【香港=木原雄士】香港の裁判所は6日、2020年6月の無許可集会に参加した罪で民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏に禁錮10月の実刑判決を言い渡した。黄氏は抗議活動に関する罪に問われて服役中で、合計の刑期は2年以上になった。民主派を取り巻く環境は厳しさを増している。

実刑判決が下ったのは中国が民主化を求める学生らを武力で鎮圧した天安門事件の犠牲者追悼集会への参加。香港では毎年6月4日に大規模な集会が開かれていたが、20年は新型コロナウイルスを理由に警察が許可しなかった。

黄氏が一連の抗議活動で実刑判決を受けるのは3度目。従来、無許可集会への参加は罰金刑が多く、厳しい司法判断が続く。香港政府は今年も天安門の追悼集会を認めない方針だ。

毎年、6月4日の追悼集会には多くの人が参加していた(2019年)=三村幸作撮影

中国本土で天安門事件はタブー視され、大規模な追悼集会は「集会の自由」を保障する香港を象徴するイベントだった。集会を主催してきた民主派団体の幹部の多くは収監され、「共産党一党支配」を批判する団体の活動が違法とみなされる可能性もある。

一連の大規模デモを主催してきた別の民主派団体、民間人権陣線も警察に条例違反の可能性を指摘され、存続が危ぶまれている。香港大学は中国共産党機関紙、人民日報が学生会の活動を批判した直後に、学生会が使っているキャンパスの施設を返上するよう要求した。

中立的な報道姿勢で知られた公共放送・香港電台(RTHK)は行政長官に厳しい質問をして有名になった記者の契約を更新せず、警察に批判的な過去の番組などを次々とネット上のアーカイブから削除した。香港メディアは中国古代の思想弾圧になぞらえて「現代版・焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」と報じた。

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