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中国卸売物価、5月9.0%上昇 リーマン以来の伸び

消費者物価は3カ月連続上昇

資源高は部品の値上がりを通じて製品価格を押し上げる(貴州省のバスメーカー)

【上海=川手伊織】中国国家統計局が9日発表した2021年5月の卸売物価指数は前年同月比9.0%上昇した。リーマン・ショックが起きた08年9月以来の伸びだ。国際商品市況の回復に伴う資源高の影響が部品など中間財にも広がっている。5月の消費者物価指数(CPI)は1.3%上がり、3カ月連続で前年同月を上回った。

資源価格は昨春、新型コロナウイルスの世界的なまん延をうけ大きく落ち込み、卸売物価指数も下落が続いていた。21年1月にプラスに転じてから4カ月で伸び率が8.7ポイントも高まったのは、昨年の反動という要素もある。

業種別に見ると、鉄鋼業や非鉄金属の精錬加工業は前年同月比3~4割伸びた。石油・石炭加工業も34%上がった。原材料など川上にあたる生産部材が12.0%伸びた。一方、最終製品など川下にあたる生活部材の伸びは0.5%にとどまった。自動車やパソコンなど耐久消費財はなお前年同月の水準を下回る。

CPIを押し上げたのもガソリンなど自動車燃料で、21.3%高まった。5月は初旬に労働節が絡んだ大型連休がある。外出規制が厳しかった昨年の反動で旅行客が増えたが、旅行関連の価格は1.0%下落した。

主要国の中央銀行が物価の趨勢を判断する際に重視する「食品とエネルギーを除くコア指数」は0.9%のプラスだった。緩やかに伸びは拡大しているが、1%台半ば~後半だった新型コロナ前の水準には届いていない。所得の改善が遅れているなか、資源高に伴うコスト上昇型の値上がりが家計の購買力を奪っている可能性がある。

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