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中台が激しく対立、南米ガイアナが台湾の代表機関を撤回

台湾当局は4日、南米ガイアナに代表機関を開設したと発表したが、すぐにガイアナ政府が撤回した(4日、台北市)=AP

【台北=中村裕、サンパウロ=外山尚之】南米ガイアナは4日、台湾が1月に同国に設置した代表機関「台湾事務所」について、設置のための合意を破棄したと発表した。台湾は4日に代表機関の開設を発表したばかり。ガイアナと国交があり友好関係にある中国政府の反発を受け、ガイアナが即座に撤回した形だ。

ガイアナ外務省は4日、中国大陸と台湾は1つの国に属するという「一つの中国」の原則について、今後も支持するとの声明を発表した。「ガイアナ政府は台湾といかなる外交関係も結んでいない」とした。そのうえで台湾当局と代表機関の設置で1月11日に合意して署名し、既に開設したことについては「誤解の結果だ」と主張し、合意を破棄したと説明した。

これに対し、台湾の外交部(外務省)は5日、「大変遺憾だ。中国政府の圧力で(ガイアナ政府は)発表から1日もたたないうちに一方的に合意の破棄を公表した。もうガイアナ政府の決定を覆すことはできない」との声明を発表した。

そのうえで「中国政府は再び、台湾を国際社会で孤立させた。強烈な不満と非難を表明する。中国政府のやり方は、邪悪な性質を浮き彫りにした」と述べた。

中国政府は、台湾の外交部が4日、ガイアナに代表機関を設置し、開設したと発表した直後の外務省の記者会見で「台湾とのいかなる公的な交流も許さない。必要な措置を取り、誤りを正す」と圧力をかけていた。

ガイアナの地元メディアのスターブルークニュース(電子版)は「(ガイアナにとって)大きな外交の失態だ」とし、政府の対応が二転三転したことを批判的に報じた。 今回の台湾事務所開設を真っ先に明らかにしたのは同国の米国大使館だとし、米中の激しい駆け引きが背後にあったことも示唆した。米国は、南米で影響力を強める中国を警戒し、ガイアナに開設した台湾事務所に歓迎の意を表明していた。

ガイアナは歴史的に中国の友好国。近年は中国マネーによるインフラ整備が進む。ガイアナのアリ大統領は1月末、2万回分の新型コロナウイルスのワクチンの寄付を中国から受けることで合意したと発表していた。

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