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北朝鮮、苦境でも軍備増強 日本海に弾道ミサイルか

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮が5日、日本海に向けてミサイルを発射した。日米韓の当局は弾道ミサイルとみて詳しく分析している。金正恩(キム・ジョンウン)総書記は先に、厳しい経済情勢下でも軍備増強を続ける意志を示した。繰り返される挑発に対応するには、周辺国の連携も課題となる。

韓国軍によると、北朝鮮は5日午前8時10分ごろ、北部の慈江道(チャガンド)からミサイル1発を発射した。慈江道は北部の山間地帯で、軍需工場が集積している。北朝鮮のミサイル挑発は2021年10月19日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射して以来だ。

日本の防衛省はミサイルが通常の軌道であれば東に約500キロメートル飛行し、日本海の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定する。

北朝鮮軍は冬季訓練の最中とみられる。ミサイルの種類は判明していないが、開発を急いでいた新型の短距離弾道ミサイルの実戦演習だった可能性を指摘する専門家もいる。

北朝鮮は昨年、多種多様なミサイルの発射実験を繰り返した。9月には発射台を連結した列車から新型弾道弾を撃つなど奇襲力の向上に力点を置いている。

北朝鮮は経済制裁の長期化と、新型コロナウイルス対応により中朝貿易を中断した影響などで、物資や食糧の不足に見舞われている。

金正恩氏は昨年末の朝鮮労働党中央委員会総会で「国家防衛力の強化をいっときも緩めることなく、さらに強く推進する」と述べ、軍備増強への執着を見せた。21年1月の党大会に示した「兵器システム開発5カ年計画」に沿って兵器開発を続ける考えだとみられる。

ミサイル発射を受け、日本政府は岸田文雄首相が「誠に遺憾だ」と語り、米インド太平洋軍は「北朝鮮の違法な兵器開発がもたらす不安定化の影響を浮き彫りにしている」と非難の声明を発表した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は南北鉄道連結事業の式典に出席し、北朝鮮との対話を継続すべきだと訴えた。

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