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グラブ、インドネシアの銀行に出資 金融事業を強化

【ジャカルタ=谷翔太朗、シンガポール=中野貴司】シンガポールの配車大手、グラブがインドネシアの地場銀行、アロ・バンクに出資することが4日、明らかになった。株主割当増資に応じて、グラブの関連会社が最大2.07%の株式を2144億ルピア(約17億円)で引き受ける。東南アジア最大の市場であるインドネシアで、金融事業を強化する狙いだ。

アロ・バンクがインドネシア証券取引所に提出した声明によると、同社は新株を買う権利を無償で割り当てる「ライツ・イシュー」によって、4.8兆ルピアを調達する。グラブはインドネシアのネット通販大手ブカラパック、大手財閥サリム・グループ、シンガポールのネット中古車売買のカーロなどと共に主要な引受先になる。アロ・バンクはネット銀行への転換を目指しており、調達した資金と新たな株主との連携によってデジタル化を加速する。

グラブは2022年中にシンガポールでネット専業銀行を開業するほか、マレーシアでもネット銀の免許を申請している。預金を獲得できる銀行業務への進出が金融事業を拡大する上で欠かせないとみており、東南アジアの主要国全てで銀行業を手がける構想を持っている。アロ・バンクへの出資比率は小さいものの、インドネシアへの本格進出の足がかりと位置づける。グラブは21年、インドネシアの大手決済サービスの「OVO(オボ)」の株式の過半数も取得している。

インドネシアのネット銀市場では、有力テック企業間の競争が激しくなっている。シンガポールのネット通販大手シーは地場銀行を買収し、「シーバンク」の新名称でデジタル化を進めるほか、インドネシアの配車大手ゴジェックも地場のジャゴ銀行に出資し、株式2割超を保有している。預金や貸出業務を通じて消費者との接点を強化できれば、ネット通販や配車などの利用増加にもつながる相乗効果が期待できるため、今後も有力テック企業の金融への投資は増える見通しだ。

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