タイCPオール、セブンイレブン新規700店 21年計画

【バンコク=岸本まりみ】タイCP(チャロン・ポカパン)グループ傘下の小売り大手CPオールは4日、投資家向け説明会で2021年の投資計画を明らかにした。タイでの展開を担うコンビニエンスストア「セブンイレブン」を新たに約700店出すほか、店舗の改装やデジタルサービスなどに計115億~120億バーツ(約390~400億円)を投じ、コンビニ最大手の地位を盤石にする。
約40億バーツを投じ、年間700店台の出店ペースを維持する。古くなった店舗の改装にも24億~25億バーツを投じる計画だ。新型コロナウイルスの影響で需要が膨らむコンビニ商品のデリバリーサービスや自動販売機など、新規事業への育成にも力を入れる。
21~22年にかけてセブンイレブンの開業を予定していたカンボジアやラオスについては、新型コロナの流行による渡航制限の影響で「計画が遅れている」と説明した。今後の具体的なスケジュールについては「決まり次第、報告する」と述べるにとどめた。
CPオールはタイでセブンイレブン1万2千店舗以上のほか、スーパーマーケット「サイアム・マクロ」などを運営する小売大手だ。20年12月期の売上高は前の年に比べ4%減の5465億バーツ、純利益は28%減の161億バーツだった。
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