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韓国国会、判事の弾劾可決 産経元支局長の裁判に介入 

【ソウル=恩地洋介】韓国国会は4日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への名誉毀損罪で在宅起訴された産経新聞元ソウル支局長=無罪確定=の判決に介入した判事の弾劾訴追案を、革新系与党などの賛成多数で可決した。判事の弾劾訴追は初めて。憲法裁判所が今後、弾劾の可否を審理する。

1日、韓国国会に判事の弾劾訴追案を提出した与党議員ら=聯合・共同

訴追されたのは釜山高裁の林成根(イム・ソングン)部長判事。訴追案を発議した革新系与党「共に民主党」議員らの主張によると、林判事はソウル中央地裁に所属していた2015年、朴政権の指示を受け、産経新聞の加藤達也元支局長の公判を担当する裁判長に判決文を修正するよう不正に働きかけた。

元支局長は14年に起きた旅客船セウォル号事件に関する朴前大統領の噂をコラムで書き、名誉毀損罪に問われた。林判事は、記事内容は虚偽だったと判決に盛り込むよう指示したとされる。

文在寅(ムン・ジェイン)政権下では、朴前政権の意をくんで裁判に介入したとする裁判官が相次いで立件された。林判事も職権を乱用した罪で起訴され、一審判決では無罪が言い渡されている。

与党内では、裁判所が下した文政権関係者への判決に対する不満がくすぶっている。最近では文大統領が停職を承認した尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の職務復帰を認めたほか、親族のスキャンダルが問われた曺国(チョ・グク)元法相の妻には懲役4年の実刑判決が下った。

林判事は昨年、辞表を出したが、金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官)が与党に配慮し、受理を拒んでいた。金院長が「辞表を受理すると国会で弾劾できなくなり非難される」と発言した録音ファイルを林判事側が4日に公開した。

林判事の任期は2月末までで、在任中に憲法裁が判断を下すのは難しいとみられる。保守系野党は与党が主導した弾劾訴追を「司法を政権の意に沿わせるための脅迫だ」と非難している。

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