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シンガポール政府、初の環境債発行へ 2330億円

【シンガポール=中野貴司】シンガポール政府は8月中旬に、集めた資金の使い道を環境に役立つ事業に限るグリーンボンド(環境債)を初めて発行する。発行額は24億シンガポールドル(約2330億円)で、国内の鉄道建設に充てる。シンガポールは21世紀半ばごろまでに温暖化ガス排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にすることを目指しており、2030年までに最大350億シンガポールドルの環境債を発行する計画だ。

政府が4日に発表した発行条件によると、環境債は発行規模が24億シンガポールドル、期間は50年、利回りは年3.04%となる。うち23億5千万シンガポールドルを機関投資家に販売し、5千万シンガポールドルを個人投資家に割り当てる。政府によると、世界の国・行政当局が発行する環境債で最長のものとなり、シンガポールとしても初の50年債の発行となる。

政府は6月に環境債の基本ルールを発表し、使途を再生可能エネルギーや、水道・交通の整備、生物多様性の維持など8分野に限ると説明していた。今回の環境債は主に国内の新線建設に充てる。政府は公共交通の充実によって自動車の利用を減らし、21世紀半ばごろまでに陸上交通から生じる温暖化ガス排出量を16年比で80%減らす目標を掲げている。

アジアの行政当局による環境債発行は、シンガポールとグリーン金融のハブの地位を競う香港が先行している。シンガポール政府は自ら環境債を発行することで、企業や投資家が環境債を発行・売買しやすい環境を整えたい考えだ。

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