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ソウル市長選、与野党が候補者 次期大統領選の前哨戦へ

【ソウル=恩地洋介】4月7日投開票のソウル市長選で、与野党の主な候補者が出そろった。革新系与党からは文在寅(ムン・ジェイン)政権の閣僚経験者、中道と保守系野党からは「反・文政権」を掲げる2人の候補が出馬を予定する。政権批判票の分裂を回避するため、期日までに中道と保守の両候補が一本化できるかが焦点だ。

次期大統領選を1年後に控え、選挙戦は同じ日に投開票される釜山市長選とともに保革の対決色が鮮明となる。政権批判を唱える候補が二大都市の首長選を制する展開となれば、任期最終盤に入った文大統領の求心力は低下する可能性がある。

保守系最大野党の「国民の力」は4日、ソウル市長選の候補に元職の呉世勲(オ・セフン)氏を選出した。呉氏はソウル市長だった2011年、学校給食無料化の是非を問う住民投票が無効となった責任を取り辞職した。

4日の記者会見では「無能で誤った道を良心の呵責(かしゃく)もなく歩んでいる文政権に警鐘を鳴らす選挙だ」と訴えた。文政権に批判的な立場は、昨年末に出馬を表明した中道野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表と同じだ。

1日には革新系与党「共に民主党」が前中小ベンチャー企業相の朴映宣(パク・ヨンソン)氏を選んだ。朴氏はテレビ局の記者出身で、デジタル化の推進や不動産価格の高騰を受けた市の再開発構想を掲げている。

公示に当たる候補者登録が始まるのは18日だ。当面は中道の安氏と保守の呉氏による一本化調整の行方が焦点となる。韓国メディアが報じた世論調査によると、与党候補の朴氏と安氏が一騎打ちとなれば数ポイントの僅差で安氏が勝ち、朴氏と呉氏の一騎打ちなら朴氏がリードする。

中道と保守は安氏でまとまるシナリオが有力だが、調整が投票日直前までもつれる可能性もある。

釜山市長選も保革が対決する展開だ。国民の力は4日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領の政務首席秘書官だった朴亨埈(パク・ヒョンジュン)氏を候補に選んだ。与党も近く正式に候補者を決める。

釜山市長選はかねて保守の優勢が伝えられている。巻き返しをはかる与党側は釜山沖の加徳島に新空港を建設する構想を掲げる。文大統領は2月25日に同島を視察に訪れ「首都圏と競合する広域圏をつくらねばならない」と与党を後押しした。

文政権の支持率は強固な支援層に支えられ、30%台後半を維持している。新型コロナウイルスの封じ込めでは国民から一定の評価を得た。ただ、ワクチン接種は先進国と比べ出遅れ感が目立つ。経済対策を含めコロナ禍の出口戦略が今後の国民の支持を左右し、ソウルなどの市長選と合わせ、来年の次期大統領選へも影響しそうだ。

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