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ミャンマークーデター、市民が抵抗運動 一斉に鍋たたき

【ヤンゴン=新田裕一】国軍がクーデターで全権を掌握したミャンマーで、市民の抵抗運動が広がっている。デモや集会ではなく、鍋などの金物を一斉にたたいて音を鳴らすなどの方法で国軍に異を唱える。拘束された民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏に対する市民の信頼は厚く、国軍は警戒を強めている。

古い中層住宅が並ぶ最大都市ヤンゴン中心部では3日午後8時、人々がベランダや窓から身を乗り出し、鍋やフライパンを打ち付けて一斉に音を鳴らし始めた。道を通る乗用車はクラクションを響かせた。数十、数百の音の重なりは無言の抗議の声だ。

スー・チー氏は身柄拘束前に残したメッセージで国民に「クーデターを受け入れないで」と呼びかけた。緊迫した空気が街を包んだ1日のクーデターから2日が経過し、日中は一見平穏を取り戻しつつあるが、市民の怒りは深まっている。

3日、ミャンマー中部マンダレーの通りを走る軍事車両=ロイター

一方でミャンマーでは国軍に対するデモを契機に弾圧が始まる歴史を繰り返しており、市民は「抵抗の手段」を慎重に選んでいる。呼びかけはクーデターの翌日からフェイスブックなどのSNS(交流サイト)を通じて広がった。

3日には、国立病院などで働く医療従事者の抗議運動が始まった。呼びかけた医師の1人は日本経済新聞の電話取材に「我々は選挙で選ばれた政府しか認めない」と話した。同日午前までに約70の病院から1000人以上が参加を表明したといい、その後も増え続けた。

同様の取り組みは一部の学校や公務員にも広がっている。医師らの動きに共感して3日から出勤をやめた男性教員(43)は「彼らが危険を冒して抵抗しているのに無視できない」と語った。

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