/

報道の自由度、香港が急落148位 統制強化止まらず

【香港=木原雄士】国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は3日、2022年の世界の報道の自由度ランキングを発表した。中国がメディアへの統制を強化する香港は148位と21年の80位から急落した。21年に中国共産党に批判的な新聞、蘋果日報(アップル・デイリー)が廃刊に追い込まれ、ネットメディアの「立場新聞」や「衆新聞」もなくなった。

香港の下落幅は今年のランキングで最大だった。香港記者協会は3日「ランキングは過去1年間に香港の報道機関が経験した厳しい状況を反映している。政府には香港の人々の権利を守るよう求める」とコメントした。同協会自身も政府から圧力を受け、存亡の機にある。

香港は「一国二制度」のもと、中国本土にはない報道の自由が保障され、20年前の02年の自由度ランキングは18位だった。20年に香港国家安全維持法(国安法)が施行されて状況が一変。民主派メディアの編集幹部らが次々と逮捕され、香港を離れる記者も相次いだ。

最近では報道機関の自己検閲といえる動きが強まっている。香港外国記者会(FCC)は4月「何が許され、何が許されないか不確かな部分が非常に多い」などとして、長年実施していた「人権プレス賞」を突然中止した。報道によると、FCCは報道の自由に関する声明について中国当局から警告を受けていた。

香港の行政長官選挙で当選確実な李家超(ジョン・リー)氏は報道機関への強硬姿勢で知られる。最近も「法に違反するための偽装として報道の自由を利用する者がいる。ジャーナリストの仕事は尊重するが、必要に応じて間違いを正す必要がある」と述べた。メディアへの締め付けが一段と強まる可能性がある。

国境なき記者団は政治の影響や法的枠組み、安全性などの指標で自由度を判定する。今年の首位はノルウェー、日本は71位、ウクライナ侵攻で報道規制を強めたロシアは155位、中国は175位だった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン