麻生氏、韓国外相と懇談 関係改善は「両国の国益」

【ソウル=甲原潤之介】自民党の麻生太郎副総裁は3日、ソウル市内のホテルで韓国の朴振(パク・ジン)外相と懇談した。朴氏は懇談後、記者団に「韓日関係が改善されることは両国の国益に役立つという話をした」と答えた。
朴氏によると両氏は岸田文雄首相と尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が関係改善に対する意志を持っている点を確認した。麻生氏は10月29日に首相と会食し、11月2日のソウル到着後すぐに尹氏と会談した。
朴氏は元徴用工問題を巡り日本企業の資金拠出が難しいとの話が出たかを問われ「そのような話はなかった」と説明した。
韓国外務省報道官は3日、両氏の懇談に関し「韓日関係の改善について意見を交わした」と述べるにとどめた。元徴用工問題については「外交チャネルを通じて協議中だ」と触れた。
麻生氏は同日、ソウル繁華街、梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故の犠牲者を追悼する焼香所を訪れ、献花した。