米韓空軍、軍事訓練を延長 北朝鮮ミサイル発射受け
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【ソウル=甲原潤之介】韓国軍は3日、戦闘機など240機あまりを投入した米軍との共同訓練の期間を延長すると発表した。4日に終了する予定だった。北朝鮮による連日の弾道ミサイル発射に対抗し、米韓の連携を示して北朝鮮の軍事活動の抑止を狙う。
北朝鮮の軍事担当の朴正天(パク・ジョンチョン)党書記は朝鮮中央通信を通じて談話を出し、訓練延長について「非常に危険で間違った選択だ」と反発した。「米韓は取り返しのつかない大きな過ちを犯したことに気づくだろう」と対抗する姿勢を示した。
米韓は延長期間は協議中だと説明した。「同盟の強固な防衛態勢を示す必要性に共感した」と表明した。
「ビジラント・ストーム」の名称で10月末に始めた。米軍岩国基地(山口県)所属のステルス戦闘機F35Bや韓国軍のF35Aなどが参加し、互いの最新鋭の機種を組み合わせた戦い方を訓練している。
北朝鮮は1日付の談話で「徹底的にわが国を狙った侵略的で挑発的な軍事訓練だ」と反発していた。2~3日のミサイルの連続発射は米韓に対する攻撃能力を誇示する意図があったとみられる。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。