麻生太郎氏、韓国大統領と会談 歴史問題・北朝鮮協議か - 日本経済新聞
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麻生氏、韓国大統領と会談 歴史問題・北朝鮮協議か

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【ソウル=恩地洋介】自民党の麻生太郎副総裁は2日、ソウル市の韓国大統領府で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談した。弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応や元徴用工問題などの懸案に関し意見を交わしたとみられる。

両氏は1時間超会談した。大統領府によると尹氏は「両国関係の発展のため民間交流を活性化させてほしい」と述べた。麻生氏は「両国は対話と協力を続けなければならず、関係の速やかな回復と発展のために努力する」と語った。

岸田文雄首相と尹氏はともに11月にカンボジアで開く東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議、インドネシアでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席する予定だ。約3年ぶりの首脳会談に向け日程を調整した可能性もある。韓国側には期待が大きい。

両首脳は9月に国連総会に出るために訪れたニューヨークで約30分間会った。日本側は「懇談」、韓国側は「略式会談」と呼んだ。北朝鮮が日本列島の上空を通過する弾道ミサイルを撃った後の10月6日には電話で連携を確認した。

首脳間の意見交換を踏まえて外交当局は元徴用工問題の解決策を協議した。10月には局長と次官それぞれのレベルで会談した。

韓国側は一連の協議で、検討中の解決策を日本側に提示した。元徴用工支援のため韓国政府が過去に設立した財団を活用し、日韓の企業が自発的に拠出した資金で被告企業の賠償を肩代わりする方式だ。訴訟の原告が謝罪を求めるなど合意は簡単でない。

朝鮮半島情勢を巡り米韓両政府は北朝鮮が近く7回目の核実験に踏み切る可能性があるとみる。日米韓は安保協力を強める方針で、9月と10月には3カ国合同の訓練を日本海上で実施した。

麻生氏は今回、日本の国会議員や韓国の財界関係者でつくる「日韓協力委員会」の会長として訪韓した。松野博一官房長官は2日の記者会見で「岸田首相の特使として訪問する事実はない」と述べた。

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