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韓国、対日依存減を強調 輸出管理厳格化から2年

対日赤字は14カ月連続で拡大

【ソウル=細川幸太郎】韓国政府は2日、日本の輸出管理厳格化から2年を迎えて「素材・部品・装置産業成果報告会」を開いた。韓国政府が指定する「核心100品目」の対日依存度が2年間で31.4%から24.9%に下がったと強調した。ただ、対日貿易赤字は拡大し「脱日本」は進んでいないのが実態だ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「日本の奇襲攻撃のような不当な輸出規制に対抗し、危機を機会に変えた」と胸を張った。

政府は2019年7月に素材と部品、装置の3分野の産業育成を表明。研究開発への補助金や税制優遇などで、3年間で計5兆7000億ウォン(約5600億円)をかけて国産化推進を打ち出した。

文氏が成果と強調したのは、管理厳格化の対象となった半導体関連素材3品目(フッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト=感光材)だった。

韓国貿易協会の貿易統計によると、半導体の回路形成工程に使われるフッ化水素は韓国製の採用が広がり、足元の対日輸入額は18年と比べて1~2割水準に低下した。

一方、フッ化ポリイミドについて政府は「代替素材の採用で対日輸入が事実上ゼロになった」と主張するものの、統計を見ると20年輸入額の94%は日本からで金額も増加傾向にある。高性能レジストは「ベルギーからの輸入が増え特定国家への依存が減った」としたが、日本のメーカーであるJSRのベルギー合弁工場から輸入しているのが実態だ。

「核心100品目」の詳細品目は非公開で、貿易統計と照らし合わせての検証は不可能だ。それでも対日貿易赤字は14カ月連続で拡大し、21年1~6月で前年同期比30%も増えた。半導体市況の回復を背景に製造装置や先端素材などの輸入が増えており、韓国政府にとっての「不都合な真実」は触れられないままだった。

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