米韓、爆撃機交え共同訓練 対北朝鮮「態勢固める」

【ソウル=甲原潤之介】韓国国防省は2日、米国の戦略爆撃機「B1B」が参加する米韓共同訓練を1日に黄海上空で実施したと発表した。米軍の最新鋭戦闘機「F35B」など米韓の戦闘機とともに飛行した。北朝鮮の核・ミサイル開発に対応するため「能力と態勢をさらに固める」と表明した。
1月末にオースティン米国防長官が韓国で国防相会談を開いており、会談翌日の訓練となった。米国は核を含む兵器で同盟国を守る「拡大抑止」を強化するため、朝鮮半島に空母や戦闘機などを頻繁に展開する方針を示していた。
訓練には韓国軍が保有する「F35A」や米軍の最新鋭機「F22」も加わった。爆撃機を交えた米韓訓練は2023年に入って初めて。22年11月には北朝鮮による相次ぐミサイル発射を受け、2度にわたりB1B爆撃機を展開した。
爆撃機は大量の兵器を積み込んで長距離を高速で飛ぶことができる。一部の機種は核兵器も搭載できる。米軍は爆撃機の展開を、戦術核の開発を進める北朝鮮を抑止する手段の一つとして重視している。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。