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ミャンマー民主派、暫定憲法を発表 正統性訴え

2020年のミャンマー総選挙で一票を投じるアウン・サン・スー・チー氏(20年10月、ネピドー)=AP

【ジャカルタ=地曳航也】ミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の議員らでつくる「連邦議会代表委員会(CRPH)」は3月31日、軍事政権下の2008年に制定した憲法の廃止を宣言し、暫定憲法にあたる「連邦民主憲章」を発表した。国際社会に組織の正統性を訴える狙いがあるようだ。

憲章では、08年憲法の無効化のほか、独裁政権の根絶、連邦制に基づく民主国家の構築、「人民政府」の発足を打ち出した。選挙で選出された議員、政党、不服従運動に関与する市民社会グループ、民族武装組織の4つを利害関係者と位置づけ、協力して恒久的な憲法を制定することを掲げた。

統一暫定政府を発足し、新たな憲法を起草する「憲法制定会議」を招集することをめざす。国軍への抗議の一環として市民が続けているストライキを支持するとも表明。CRPHが合法的な政府として国際的に認められるよう、市民に国軍への圧力を強めるよう求めた。

国軍は今年2月1日のクーデター後、最高意思決定機関の「国家統治評議会」を設置した。CRPHを「非合法組織」と認定して圧力を強めており、CRPHの暫定憲法の動きに反発する可能性がある。

08年憲法は、上下両院議席の4分の1を「軍人枠」と規定した。国軍総司令官に国防相、内相、国境相の主要3閣僚の任命権を付与し、国軍の政治関与を容認している。国軍は憲法を根拠にクーデターを正当化している。

4月1日には首都ネピドーでスー・チー氏の裁判の審理がビデオ会議方式で開かれた。審理はすでに複数回開かれ、今回は初めて同氏の弁護士が加わった。スー・チー氏は裁判官に弁護士を「さらに2人追加したい」と要請した。

スー・チー氏の弁護団は、同氏がヤンゴンの裁判所に国家機密法違反で訴追されていたことも明らかにした。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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