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韓国電池3社の7~9月、LGとSKが部門赤字

【ソウル=細川幸太郎】韓国電池大手3社の2021年7~9月期業績が2日に出そろった。サムスンSDIは増収増益だったものの、LG化学とSKイノベーションは電池部門が営業赤字だった。増産のための投資がかさみ、LGは電池リコール(無償修理・交換)費用も重荷となった。売上高は急増しても安定した収益確保には時間がかかりそうだ。

2日に発表したサムスンSDIの7~9月期の売上高は前年同期比11%増の3兆4398億ウォン(約3340億円)、営業利益は40%増の3735億ウォンだった。同社はスマートフォン用電池がけん引役となり増収増益を達成。車載向けを含む中大型電池では黒字を維持したものの研究開発や設備投資がかさむ。

車載電池分野で2位のLG化学は、米ゼネラル・モーターズ(GM)の電気自動車(EV)リコールの引当金6240億ウォンを損失として計上。7~9月期の電池部門の売上高は4兆270億ウォンと28%増えたが、営業損益は3730億ウォンの赤字(前年同期は1690億ウォンの黒字)と3四半期ぶりの赤字となった。

同6位のSKイノベーションは大規模投資の負担が続く。25年の生産能力を20年の10倍超に拡大する計画で、米国、中国、欧州で新工場の立ち上げを進める。上位浮上をめざす先行投資が競合より大きく、7~9月期の電池部門の営業損益は987億ウォンの赤字(前年同期は989億ウォンの赤字)となり、赤字基調が続く。

足元でLGはGMと、SKは米フォード・モーターと、サムスンは欧州ステランティスといった車世界大手と矢継ぎ早に提携や大型投資を表明している。それでも最大手の中国寧徳時代新能源科技(CATL)の投資計画はなお韓国勢を上回る。

韓国政府は「電池を半導体に次ぐ基幹産業に育てる」として支援策を打ち出す。ただ電池と半導体との大きな違いは、既に中国企業がトップシェアを握ることだ。CATLが内需拡大に合わせて増産を続ければ、供給過多に陥る可能性もある。活発な投資を続ける韓国3社が投資を回収し、安定収益を得られるかは不確実性も残る。

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