ソウル市長選候補に前閣僚 革新系与党が選出

【ソウル=恩地洋介】韓国の革新系与党「共に民主党」は1日、4月のソウル市長選の公認候補に朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業相を選出した。すでに中道野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表が出馬表明しているほか、保守系最大野党の「国民の力」も近く候補者を決める。
朴氏はテレビ局の記者出身で、2004年に国会議員に初当選した。1日の記者会見では「中小企業を育成し日本の輸出規制を正面突破した」などと閣僚時代の実績を強調した。
ソウル市長選は、秘書へのセクハラ疑惑で自殺した故朴元淳(パク・ウォンスン)前市長の残り任期を争う補欠選挙の扱いだ。「反・文在寅(ムン・ジェイン)政権」を掲げる野党系は候補者の一本化を模索している。韓国メディアは、朴氏と安氏が一騎打ちとなった場合は接戦にもつれ込むと予想している。