フィリピン新興不動産、北海道・倶知安町にホテル開設へ

【マニラ=志賀優一】フィリピンの新興不動産ダブルドラゴンは北海道にホテルを開設すると発表した。開設時期や投資額は公表していないが、9000平方メートルの土地を取得したという。新型コロナウイルス感染が収束し渡航制限が緩和された後に膨らむと見込む観光需要の取り込みを狙う。
「ホテル101」ブランドで展開する同社にとって初の海外展開となる。ニセコ町と隣接する倶知安町に土地を取得した。フィリピンは1年を通じて気温が高いため、冬場に雪やウインタースポーツが楽しめる北海道に関心を持つ消費者は多い。フィリピンを中心とした外国人観光客のスキーリゾート需要を取り込むとともに、日本国内の観光客の宿泊も見込む。
ホテル101は首都マニラにある同国随一の巨大商業施設SMモール・オブ・アジアの近くにあり、21平方メートルの部屋に3000~4000ペソ(7000~1万円)程度から宿泊できる。2021年の平均客室稼働率は約96%に達したという。
ダブルドラゴンはこれまで大型複合施設の開発などを手がけてきた。今後、観光需要が回復することを見込みホテル事業で海外展開を加速する計画で、他社との連携も視野に入れている。
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