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北朝鮮、内政課題に集中か 金正恩氏「国防強化を推進」

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は2021年12月27~31日に開いた朝鮮労働党中央委員会総会で、軍事力の強化や農業生産の拡大をめざす22年の活動方針を報告した。メディアは対外政策に関する発言について詳しく報じておらず、当面は内政の課題に集中する考えとみられる。

1日の朝鮮中央通信は、外交や南北関係を巡る金正恩氏の報告について「堅持すべき原則と戦術的方向を提示した」とだけ報じた。

金正恩氏は国防政策に関して、朝鮮半島を取り巻く情勢が不安定になっていると指摘し「国家防衛力の強化をいっときも緩めることなく、さらに強く推進する」と発言。「現代戦にふさわしい威力ある戦闘技術機材の開発と生産を力強く進めるべきだ」と指示した。

新型コロナウイルスの世界的な流行からまもなく2年となるなか「非常防疫を国家の最優先事業とし、抜かりなく展開しなければならない」と語った。

総会では厳しい食糧事情の改善を重点課題に挙げた。金正恩氏は「食糧問題を完全に解決し、農村を持続的な発展軌道に乗せる」と訴え、今後10年間で達成すべき穀物などの生産目標を示した。主要な穀倉地帯である黄海南道で集中的に農業改革を進めると述べた。

21年の国家政策の総括も議題となり、金正恩氏は「厳しい難関のなか、社会主義建設の発展への大きな変化の序幕を開いた偉大な勝利の年だ」と評価した。国家予算や党規約修正も協議した。

金正恩氏は例年、新年に合わせた党会議や演説で、米国を意識した対外関係の方向性に言及していた。

北朝鮮メディアが今回、対外政策に関する金正恩氏の発言をほとんど報じなかったことについて、韓国世宗研究所の鄭成長・北朝鮮研究センター長は「今年も米国や韓国との接触に乗り出す準備ができていないことを示唆した」と分析した。

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