韓国、20年の半導体輸出6%増  オンライン生活浸透で - 日本経済新聞
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韓国、20年の半導体輸出6%増  オンライン生活浸透で

【ソウル=細川幸太郎】韓国政府が1日発表した2020年の貿易統計(速報値)によると、半導体の輸出額が991億㌦(約10兆円)と19年比6%増えた。ビデオ会議や遠隔授業の普及で幅広いIT製品の需要が増えた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で車や鉄鋼、化学などの主力産業は低迷し、輸出全体では前年比5%減の5128億㌦だった。

品目別にみると、半導体に次ぐ一般機械が9%減の479億㌦、自動車は13%減の374億㌦、石油化学は16%減の355億㌦、鉄鋼は14%減の265億㌦だった。輸出金額で上位品目で前年比プラスとなったのは、半導体のほか医薬品、パソコン、化粧品など一部に限られた。

輸出先の国・地域別では、最大の貿易相手国である中国向けが3%減の1325億㌦だった。米国は1%増の741億㌦、欧州連合(EU)は1%減の521億㌦、東南アジア諸国連合(ASEAN)は6%減の890億㌦だった。日本向けは12%減の250億㌦だった。

月別にみると、コロナの影響が深刻化した4月に前年同月比26%減と大きく落ち込んだものの、半導体需要の拡大や中国経済の回復によって輸出金額も増加し、12月単月では13%増となった。

20年通期の輸入額は7%減の4672億㌦で、貿易収支は456億㌦の黒字だった。韓国政府は半導体関連の装置や材料の国産化を推進し「脱・日本依存」を進めているが、日本からの輸入額は4%減どまりだった。19年の13%減から減少幅が縮小した。

韓国貿易協会の21年展望によると、半導体やパソコンの輸出は引き続き堅調で輸出は6%増となる見通し。自動車や石油化学も20年の反動で10%を超える成長を見込んでいる。

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