株高は歓迎されているのか 「赤信号」無視、格差も拡大
編集委員 前田昌孝
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日経平均株価は12月29日に約30年4カ月ぶりの高値を更新したが、この強さが本物かどうかは異論があるかもしれない。多くの個人投資家が保有する22銘柄の株価水準はまだ2019年末水準を9.4%も下回っているからだ。感染者数の増加が生み出した緩和マネーは割高銘柄をより高く、割安銘柄をより安く導いた。貧富の格差は広がり、バブル崩壊懸念も募るなど、いびつな株高は問題含みだ。
日経平均の年初来上昇率は16....
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