日本発コロナ治療薬へ期待 免疫学者・平野氏に聞く
科学記者の目 編集委員 滝順一
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英政府は1月初め、新型コロナウイルス感染症の重症者の治療に関節炎の治療薬「トシリズマブ」が有効だと発表した。免疫に関わる生理活性物質であるインターロイキン6(IL-6)の働きを抑える機能を持ち、大阪大学と中外製薬が共同開発した日本発の医薬品だ。IL-6を発見した免疫学者、平野俊夫・前大阪大学総長(現在は量子科学技術研究開発機構理事長)にIL-6について話を聞いた。
――IL-6はどんな働きを担っているのか...
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