中国のソフトパワーへの警戒心 ライオネル・バーバー氏
英フィナンシャル・タイムズ前編集長
(更新) [有料会員限定]
ロンドンの金融街シティーの端にはかつて、英王立造幣局が置かれていた。造幣局の起源は、ロンドンをデーン人の手から取り戻したことで知られるアルフレッド大王が、銀貨の鋳造を始めた882年にさかのぼるという。中国は2018年5月、在英大使館の移転のため、歴史的な場所を譲り受ける式典を開いた。
中国の大使館移転の動きは、同国が欧米諸国の大半とは違う時間軸で物事をとらえていることを示す。中英関係がきしもうとも...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1454文字