稲作の未来を先取り 農協と生協が環境配慮でタッグ
編集委員 吉田 忠則
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農林水産省が、農薬と化学肥料の使用を減らそうと旗を振り始めた。環境に優しい農業の実現を目指す国際潮流に合わせるためだ。日本でそれを本格的に進めるには、地域を挙げた取り組みが不可欠になる。農協がそのカギを握る。
新潟県阿賀野市に広がる水田地帯。透き通るような秋晴れの空の下で、コンバインがエンジン音を上げながら進み、真っすぐに稲を収穫していった。
機械が通った後の田んぼを歩いてみた。すると刈り込まれ...

農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。