華国鋒100年、習近平氏が警告した「紅二代」分派活動
編集委員 中沢克二
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毛沢東が指名した後継者として一時、全ての重要ポストを一身に集めた華国鋒(1921~2008年)。中国共産党の歴史上で唯一、中央委員会主席(党主席)、中央軍事委員会主席、国務院総理(首相)を兼任した人物の晩年は不遇で、08年北京五輪の最中、静かにこの世を去った後は話題に上ることも少なかった。
忘れられた「英雄」の生誕100年を記念する座談会が2月20日、北京で盛大に開かれたことが中国政界で大きな話題...
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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(前中国総局長)が深掘りする。