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ゆがむ資本主義、「K字」正す真のESG 岩村充氏

パクスなき世界 早稲田大教授

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富が一部に集中し、中間層が衰退する経済の「Kの字」化がとまらない。金融を入り口に資本主義の変遷を見つめてきた早稲田大の岩村充教授は、分断への処方箋としてESG(環境・社会・企業統治)の正しい活用法を説く。国家と企業の行く末について聞いた。

――中間層の衰退が世界共通の課題となり、目下の株価高騰で格差はますます開く方向にあります。

「問題の根っこには1980年代以降のグローバリズムがある。資本移動が自由化されると、国家は財政を支えるために企業を自国につなぎとめる必要に迫られる。結果として各国は、企業の支配権を持つ株主を優遇する税制を競うようになった。70年代末に英サッチャー首相が所得税の最高税率を引き下げたのを皮切りに、主要国は法人税も含めて相次いで引き下げた」

「法人税率の引き下げはそれぞれの国家にとっては合理的な行動だが、すべての国が税率を下げれば企業誘致の効果はなくなり、税収も減る。いわゆる『底辺への競争』だが、結果として国...

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パクスなき世界

新型コロナウイルスの危機は世界の矛盾をあぶり出し、変化を加速した。古代ローマの平和と秩序の女神「パクス」は消え、価値観の再構築が問われている。「パクスなき世界」では、どんな明日をつくるかを考えていく。

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