「ワクチン後進国」招いた医療行政の病理
編集委員 矢野寿彦
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新型コロナウイルスのワクチン開発が1年足らずという記録的な早さで実現した。主要国が国益をむき出しにした前代未聞の開発競争の中で、日本の存在感は小さかった。
Nikkei Views
世界保健機関(WHO)によると今、世界で研究が進む新型コロナのワクチン候補は233種類。うち最終の臨床試験(治験)に入っているのは11種類あるが、日本勢は残念ながら一つもない。
どう...
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