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旭化成名誉フェロー 吉野彰(5)福井先生の授業

問題解けず立ち尽くす 古典理論の重要性を痛感

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1968年、京都大学工学部石油化学科の3回生になり、米澤貞次郎教授の研究室に所属することになった。米澤先生は、後にノーベル化学賞を受賞された福井謙一教授の弟子に当たる。当時、最先端の量子化学の研究に取り組んでおられ、そこに憧れて研究室に入った。

助教授の大橋守先生は東京教育大学(現筑波大学)で天然物化学を研究して京大に移ってきたばかり。量子有機化学という新しい分野に挑んでいた。私は大橋先生のグル...

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吉野彰

スマートフォンやパソコンなど私たちの身の回りの様々な機器を動かしているリチウムイオン2次電池。これを開発し2019年のノーベル化学賞に輝いたのが旭化成名誉フェローの吉野彰さんです。手がけた研究テーマがなかなか実らない苦しい時期に運命的に出合った「電気を通す樹脂」。そこから電池開発に乗り出すも、次から次へと難題が持ち上がり――。諦めない精神と柔軟な発想で道を切り開いてきた、希代の企業研究者の物語です。

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